平成22年度国際交流基金日本文化紹介事業 空手道専門家によるレクチャー・デモンストレーション 報告者 信川 邦明 特集記事

 国際交流基金日本文化紹介事業の一環として財団法人全日本空手道連盟より信川邦明会長が派遣団長として海外派遣されました。
詳細は以下報告書のとおり。

 事業目的  空手道レクチャー・デモンストレーションを通じて日本文化を紹介
 期間  平成22年11月6日(土)〜20日(土)
 訪問先  カザフスタン共和国 アルマティ
 タジキスタン共和国 ドシャンベ、トゥルスンザーデ
   ルーマニア王国 ブカレスト
 派遣専門家  信川邦明(団長) 糸東流
   安住敏克      松涛館流
   若杉秀樹      剛柔流
   稲田保久      松涛館流
   
 全日程  
11月06日   12:00 成田空港出発
   19:50 イスタンブール着(時差7時間、日本時間02:50)
11月07日   00:05 イスタンブール発アルマティへ(1時間遅れて出発)
   10:30 アルマティ着
   12:30 生徒宮殿着
   生徒宮殿にて片元アルマティ駐在所長、カゼフスタン空手道連盟ザスタラップ副会長、と打合せを行う
   14:00 デモンストレーション
   観客500名の中カザフスタン連盟へ記念品贈呈、カザフスタンより記念品拝受
 その後両連盟交互に演武を行い信川は形ニーセーシを演武した。 
   16:40 宿泊ホテル(アンバーサダホテル)チェックイン
   18:00 在アルマティ駐在事務所主催夕食会出席
11月08日   10:00 講習会
   生徒宮殿にて礼法、基本、形の講習を行った。
   17:00 カザフスタン空手道連盟主催夕食会出席
11月09日   09:30 講習会
   生徒宮殿にて組手、形も講習を行った。
   14:00 市内観光
   19:00 カザフスタン空手道連盟主催夕食会出席
11月10日   10:15 アルマティ発イスタンブールへ
   12:25 イスタンブール着(時差3時間)
   19:55 イスタンブール発ドゥシャンベへ
11月11日   05:00 ドゥシャンベ着(時差4時間)
   06:30 タジキスタン入国(入国までに1.5時間を要した)
   06:50 宿泊ホテル(ホテルタジキスタン)チェックイン
   13:30 日程打合せ及び日本国大使館表敬訪問
   大使館にてタジキスタン空手道連盟サイードフ・サイドオヴィド会長、ムハマド・ヴォダコフ副会長、とスケジュールに ついて打合せを行った。
11月12日   10:00 デモンストレーション及び講習会
   トゥスンザーデ市サマンダル21体育館で副市長及び連盟会長の歓迎挨拶の後日本側信川団長が挨拶を行った。 その後両国交互に演武を行い礼法、基本、形、組手の講習及び審判講習会を行った。
11月13日   10:00 デモンストレーション及び講習会
   ドゥシャンベ市かスリ・テンニン体育館にて中山臨時代理大使及びサイードフ・サイドオヴィド会長も挨拶の後、 日本側信川団長が挨拶を行った。その後トゥスンザーデ市サマンダル21体育館と同じく演武と講習を行った。
   18:00 大使館主催夕食会へ出席
11月14日   09:00 避暑地へ観光
   18:00 中山臨時代理大使公邸での夕食会に出席
11月15日   05:30 ドゥシャンベ発イスタンブールへ
   08:00 イスタンブール着
   17:05 イスタンブール発ブカレストへ
   18:30 ブカレスト着
   19:30 宿泊ホテル(アテネパレスヒルトン)チャックイン
   大使館畑中二等書記官、ルーマニア在住貫名信行様同席のもとスケジュール等打合せを行った。
11月16日   午前中はブカレスト市内散策。
   14:00 レク・デモ会場(国立体育大学)にて打合せ。
   畑中二等書記官、通訳ポペスク様、ラズマンペトレ教授、貫名様同席のもとスケジュールについて打合せを行った。
   18:00 講習会
   その場基本、約束組手、形の講習を行った。
11月17日   09:00〜15:00 市内観光
   18:00 講習会
   その場基本、約束組手、形の講習。形については3流派に分かれて指定形の順序分解を講習した。
   19:30〜21:00 デモンストレーション
   ルーマニア在住邦人による日本舞踊、三味線、和太鼓演奏
 ルーマニア雨宮大使挨拶の後大学副学長、連盟会長の歓迎挨拶があり、記念品の贈呈、拝受があった
 若杉:サンセール分解、安住:形抜塞大、稲田:形観空小、信川:形ニーセーシを演武した。 その後少年達にワークショップを行った。
11月18日   10:30〜12:00 講習会(参加者150名)
   イオン・クレアンガ高校にて高校生に礼法、突き、蹴り、受け等の基本を講習。 その後、空手専門家による形、分解等演武を行った。
   12:00〜17:00 市内観光
   19:00〜21:00 大使公邸での夕食会に出席。
11月19日   10:50 ブカレスト発イスタンブールへ
   12:10 イスタンブール着
   17:50 イスタンブール発成田へ
11月20日   12:25 成田着 解散
   
所感   我々日本人空手道専門家が来るということで各国とも何十時間も掛けてセミナーに参加した人が多く見受けられた。 日本ではまったく考えられないことである。 
また、礼儀やその他のマナーも良く教えられることも多かった。
海外では空手道は競技としてとらえている人は一部の人で大半は武道空手、東洋の神秘と言った神秘性に引かれてはじめる人が多いと聞いているが、まさに目の当たりするとやはりそうであったと確信した次第である。

今回の派遣ではトルコ・イスタンブール空港をハブとして3カ国を回った。航空機はすべてビジネスクラスであり、成田からイスタンブールまではチケット購入の関係でファーストクラスでのフライトになった。
ファーストクラスはまったくの初めてでうわさには聞いていたが想像を絶する贅沢さであった。
派遣より帰って約3ヶ月になるがこの2週間の派遣で得た有形無形のものを今後の空手道活動に生かし、老体にむちを打ってもう少しがんばろうと意欲がわいてきた昨今である。




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